もう4年以上前のことである。普段便秘などしないのに便秘がひどく、とにかくトイレに行ってもまるっきりでないのである。幾ら気張っても出ないのでおかしいなと思いつつも、仕事もあり中々医者にも出かけられなかった。しかし、胃の調子も何となくおかしい感じであったので胃の透視を受けてみた。胃カメラが嫌だけらである。だけで、胃の透視はいくらいろいろ角度を変えてとっても、何んとなく荒れていることは分かるが、小さな腫瘍などはあまり分からないようだ。かかりつけのお医者さんなので、こちらの体調も詳しく説明すれば感じは理解してくれる。一度胃カメラの検査を受けてみればと言われたが、胃カメラは飲むに勇気がいるし、あの吐くような感じがとても嫌なのでずーと敬遠していた。しかし、ともかく調子が悪いし、便秘もひどい。お医者さんは、私を横に寝かせると肛門から指を突っ込んで大腸の感じも見てくれた。確かに便がたまっているとのこと。おなかもしっかり押さえながら、あまり心配ならとにかく胃カメラで検査しないととの繰り返し。お医者さんも強制力があるわけではないので、患者がその気になるまで待つか、その気になるように仕向けるしかない。この肛門に指を突っ込む検査を苦も無くしてくれたので、この医者なら胃カメラ検査を受けてみようという気になった。

そして、胃カメラ検査の当日。痛い注射を肩にして、喉をしびれさせまひする薬を口に含んで、いよいよ検査開始だ。胃カメラは飲むときに苦しかったが、入ってしまえばあとは楽なもの。医者がモニターで見ながらチェックしてくれている。少しだけモニターを覗き込む勇気も出てきて、ちらっとは胃の中を見てみた。赤い肉で将にホルモンと同じだというのが第一の感想であった。そのうち看護師に何か専門用語を言うと、看護士が組織をとる用意をした。やっぱりどこかおかしいんだ、と急に不安になる。分からないなりに目をつぶっていると、写真を何度も取ったり、組織を何箇所かとったようである。後は、それで終わりで、胃カメラを抜くときは特に苦痛もなく終わったのである。しばらくして、胃カメラを現像したものを取り出して、写真を見ながらの説明だ。少し気になるところがあるとのことで、組織検査に回しました。2週間後に来てください、とのこと。

しかし、2週間たっても組織検査の結果が届かない。3週間でも駄目で、1カ月後にようやく結果を聞くことが出来、何となくおかしいので、専門病院を紹介するからそこで再検査をするようにとのこと。もっと大きな病院で、再度胃カメラと、やはり組織をとっての検査。今度は割と早く、やはり初期のがんですと告げられた。多分内視鏡での手術で何とかなるでしょうと言われ、結果無事に手術も終わった。あのかかりつけの医者が名医だという理由は、便秘にすぐ対応してくれ、こちらの気持を見透かして胃カメラを執拗に勧めたこと。そのタイミングの良さを指摘したい。